ときめき宮城アル３

拍手ありがとうございます！励ましの言葉やアドバイスありがとうございます！＞＜
色々不安なんですが、今一番不安なのはサークルカットで「テロ恋」って書いたか、「テロ変」って書いたかわからなくて、不安で恐ろしいです

前回、オヒゲにすすめられて、部活に入ることにした。なんの部活に入るか迷ったけど・・・・・・つづき→

手芸部に入ることにした。

「失礼します・・手芸部に入部させてほしいんですが・・・」
家庭科室を開けると、不機嫌そうな男がこっちを見てる。


教師には見えなかったが、一応顧問らしい。
「オレ手芸部に入りたいんです。」
「・・・・・・・そうか・・・じゃあ入りたいなら、この材料でテディベアを作ってみろ」
「・・テディベア？？」
「ああ、知らないのかテディベアを。見てみろ」
そういってアゴの指した方を見たら、そこには気持ち悪いくらい大量のクマの人形が並んでいた。
「うちではテディベアを作ったら、入部を認めることにしている」
変な部活を選んでしまったらしい。

オレは裁縫なんてやったことないけど、なんとなくコツは掴んだ。
ようするに縫って、その中に綿を詰めればいいだけの話だ。作ってる間、オヒゲの形を思い出したりなんかもした。オレが一生懸命縫っているときに、宇佐見が後ろから覗き込んで
「・・・ふっ」と侮蔑のまなざしを向けてきた。
頭にきたので、テディベアにオレの全ての力を注ぎ込んだ。

できた・・！！

よくできたと思う。

「先生できました」
なにかの原稿を書いてた宇佐見に無理矢理クマを渡した。眉間に皺をよらせて、じっとオレのクマを凝視して
「・・・・・・・・・ほう、なかなか個性的だな。・・・」そのままオレの作ったクマを懐にしまって「今日はこのへんでいいだろう。毎週水曜日家庭科室に来るように」
と言って、教室から出て行った。

何か文句を言われるかと思ったが、なんとか合格したらしい。


そのまま学校を出て帰ろうとした時、校門のところを担任の宮城が歩いてるのが見えた。
オレは何も考えず宮城のとこに走っていった。
「宮城先生！！」
「・・・ん？？」

他人みたいにクン付けされた言い回しをされて、なんだか急に空しくなった。
「なにか用か？？」
「・・・別に・・・・」
「？？　寄り道しないでさっさと帰れよ。じゃあ」
手をひらひらさせて宮城は帰ってしまった。もっと何か言えばよかった。宮城の家はどの方向にあるのか気になって、あとをつけようとしたら下に落ちているものに気がついた。

「名刺？？・・・宮城のだ」


名刺を握り締めながら、またドキドキしてきた。携帯の番号を何度も見る・・・・

オレは家に帰って携帯にこっそり宮城の携帯番号を登録してたら、間違えて電話してしまった。
「もしもし？宮城ですが」
や、やばい、どうする！！

「よ、よお宮城！オレオレ！」知り合いのふりをしてしまった。

「今度の日曜日空いてるか？」デートに誘ってしまった。

「お前の秘密を知っている」脅迫してしまった。

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